ぐっすりと眠り、スッキリと目覚める。
夏を心身ともに健やかに過ごすために、“香り”で眠りの質を高めてみませんか。
◆香りのある暮らし
朝目覚めた瞬間、帰宅した時、ちょっとひと息つく時間、暮らしの中に香りがあると、それだけで気持ちが癒されますよね。お気に入りの香りを取り入れるには、さまざまな方法があります。
たとえば、身にまとう香水。動くたびに感じる香りに心がときめきます。直接肌につけるより柔らかに香りをまとうには、リネンウォーターもおすすめ。エタノールと精製水、お気に入りのアロマオイルを混ぜ合わせて、洗濯のすすぎに加えたり、シーツやカーテンにスプレーしたりして、ほのかな香りが楽しめます。ルームフレグランスを置けば、お部屋がもっと居心地の良い空間に変わります。
◆香りで良質な睡眠をかなえる
良い香りは自律神経のバランスを整えるので、良質な睡眠にもつながります。就寝時に心落ち着く香りがあれば、ぐっすりと眠る手助けになるのです。暑さで寝苦しくなるこの季節、睡眠の1〜2時間前に副交感神経を優位に働かせれば、深く眠ることができるといわれているので、この時間帯に少し意識して香りを楽しむのもいいですね。
心地いい眠りを誘う香りにはどんなものがあるか紹介しましょう。やさしい香りのラベンダーは、ピリピリしがちな神経を鎮めてくれます。柑橘系の爽やかな香りが特徴のベルガモットは、リラックスとリフレッシュ両方に効果が。もっと渋くて落ち着いた香りがよければ、サンダルウッド。お香にも使われる馴染み深い匂いが、不安を和らげます。カモミールやゼラニウムなどの華やかな香りなら、素敵な夢が見られそう。自分自身が違和感のない、ゆったりとくつろげるような香りを選んでみましょう。
◆寝室をアロマ感じる空間に
では寝室では、どんなふうに香りを楽しめばいいでしょうか。ナチュラルな香りを楽しむには、ディフューザーがおすすめ。スティック状の棒をさしてアロマオイルを拡散させるリードディフューザーは、電気や火が必要なく、インテリアとしても素敵。火の気や電動音が気になる人にも使いやすいです。香りと一緒にゆらめく炎をあえて楽しみたいなら、アロマキャンドルやアロマランプを灯すのも素敵。東洋的な香りが楽しめるお香も魅力的です。燃え落ちる時間をゆったり過ごせば、心身ともに安らげます。火を使うアイテムは、就寝前の消火の確認をお忘れなく。
コットンやストーンなどにお気に入りのアロマオイルを染み込ませて、枕元に置くだけでも、香り漂う空間が作れます。入眠を邪魔しない微かな香りが心地いいです。ピローミストなどのアロマスプレーをリネンにひと吹きして、手軽にアロマを楽しむのもいいですね。
アロマオイルなどの精油だけでなく、植物のナチュラルな香りもベッドタイムに最適です。たとえば、ベッドサイドに好きな切り花を置いたり、壁にハーブのスワッグを飾ると、見た目も香りも華やぎます。
◆仕上げは寝る前のハーブティー
寝室が整ったら最後はリラックスタイム。就寝前のハーブティーも睡眠の質をあげる心強い味方です。ハーブティーにはさまざまな種類がありますが、定番は“安眠のハーブ”ともいわれるリラックス効果の高いカモミール。また、「グッドナイトティー」とも呼ばれるリンデンは甘くフローラルな香りで眠りを誘います。ほかにもパッションフラワーやオレンジブロッサムも鎮静作用が高いのでおすすめ。ハーブティーは大半がカフェインレスなのも寝る前にぴったりです。
暮らしを豊かにする「香り」で、寝苦しくなる夏こそリッチで上質な眠りをかなえましょう。