ていねいのレシピ

ハーブで楽しむ夏の暮らし

暑さを和らげるさわやかな香りと、心身を癒してくれる効能。
夏の暮らしにハーブをうまく取り入れてみませんか。


◆夏に取り入れたいハーブは

ハーブは意外と育てやすいということを知っていますか。風通しの良い日陰で、過度な湿気を避ければ、小さなプランターでもしっかり育ちます。

たとえばミント。スッキリとした清涼感漂う香りが刺激的なハーブです。アップルミント、ジンジャーミント、パイナップルミントなど種類がいくつもあり、花を楽しめるものも。ミントに含まれるメントールには、鎮痛、冷却、防腐、殺菌などの効果があり、まさに夏を代表するハーブです。

レモングラスも夏にぴったりのさわやかな香りと風味のあるハーブ。スパイシーなエスニック料理に使われることも多く、胃腸の調子を整えてくれます。

気分をすっきりとさせたいのであれば、ベルガモットがおすすめ。アールグレイの紅茶の香りづけにも使われる柑橘系の上品な香りで、リラックスとリフレッシュが叶います。


◆ハーブで作るさわやかドリンク

夏の定番ハーブであるミントで、さわやかさが弾ける自家製ドリンクを作ってみましょう。まず、フレッシュなミントを用意します。自家製のミントの場合は、水につけて小さなゴミや虫を取り除きましょう。氷を入れたグラスにシロップやハチミツなど甘味と、よく冷えた炭酸水を注いで混ぜ合わせ、お好みの量のミントを加えます。

ライムやレモンを加えれば、清涼感がさらに増し、ラムを注げば、モヒートとしても楽しめます。

◆ハーブティーも夏はアイスで

ハーブティー好きならフレッシュハーブでアイスハーブティーもいいですね。自家製ハーブを育てている場合は、先端の芽を摘み取って使うと、枝葉が増えてハーブの収穫量も増えるので一石二鳥です。
ハーブティーに適しているのは、ミントやローズマリー、レモンバーム、タイム、カモミールなど。組み合わせて、ブレンドを楽しむのも素敵です。
市販のティーバッグではなく、ハーブから作るアイスハーブティーと聞くとちょっと難しそうですが、意外と簡単。一人分の場合、ひとつかみ程度のハーブをポットに入れ、お湯を注ぎます。ポイントは5分以上蒸らして濃い目にすること。5分経ったら氷を入れたグラスに一気に注ぎ入れましょう。色あざやかで香り豊かなアイスハーブティーが楽しめます。


◆ナチュラルな手作り虫除けスプレーにも


ハーブは味わうだけでなく、効能を活かして虫除けスプレーを作ることもできます。手軽にエッセンシャルオイルを使う方法もありますが、少し時間をかければフレッシュなハーブでもできます 。100%ナチュラルな素材から手作りするので、無添加で肌にも安心です。
その作り方は、とてもシンプル。ペパーミントやレモンバーム、ローズマリー、ローズゼラニウム、カモミール、レモンバームなど虫や蚊に対する忌避効果のあるハーブを蓋付のガラス容器に詰めて、ホワイトリカーやウオッカなどのアルコールを注ぎます。たまに瓶を揺すって1〜3週間保管すると、虫除けスプレーの完成。刺激が強いと感じたら精製水で薄め、アトマイザーで少しずつ吹き付けましょう。ほかにも、ハーブをお湯に2時間ほど漬け、その抽出液を使う方法など作り方はいろいろ。植物の力を利用した完全オーガニックな虫除けスプレー、ぜひ試してみてください。
※ハーブやアルコールが肌に合わない場合もあるので、違和感を感じたらすぐに使うのをやめましょう。

暑い夏にこそ、さわやかなハーブのある暮らしをていねいに楽しみたいですね。