ていねいのレシピ

美しい冬空に出会おう 冬こそ星空観賞

冬は、1年で一番星が美しい季節。
凛と澄み切った空を見上げて、自然の雄大さを感じてみませんか。

◆冬こそ星空が美しい季節

冬は空気が澄んでいて、月や星をはっきりと見ることができます。秋から冬にかけては乾燥により、空気中の水蒸気が減って空が見通しやすくなる上、上空のジェット気流がチリやホコリを吹き飛ばしてくれるからです。また、日が暮れるのが早く、夜が長いのも星を眺めるのにいい季節である所以です。

星が見えやすいこの季節、たまには空を見上げて星空を観賞してみませんか。冬に見られる星と代表的な星座を知っていると、星空観賞がより楽しくなります。まずは目印になる「冬の大三角形」を見つけましょう。南東の空に、三つの星が並んで輝くオリオン座が見えたら、その四角の左上にある赤い星が「ベテルギウス」。冬の大三角形の頂点の1つです。オリオンの並んだ星の左下延長線上にあるのが「シリウス」。白く明るく輝くおおいぬ座の星です。この2つを結んで正三角形を作ると、「プロキオン」が見つかります。この星は、こいぬ座を形作っています。星や星座を知る入り口として、まずはこの3つの星と星座を見つけたいですね。

◆この時間・ここで星を見よう

綺麗な星空を眺めたいなら、時間や場所を選ぶことも重要です。星を見ることがメインであれば、月が欠けている日の方が適しているでしょう。0時〜1時の深夜なら太陽の光の影響を受けず、より鮮明に星を見ることができます。

まずは自宅のベランダや庭から、星を眺めてみましょう。よく見える方角を探してみて。明かりが少ない郊外や高い建物が少ない場所であれば、さらに満天の星空を味わうことができます。都会であれば、広い公園や小高い丘、建物の屋上もおすすめです。

◆星空観賞を楽しむアイテム

お目当ての星がなかなか見つけられないなら、コンパスを用意してみては?方位磁石がなくても今はスマホにもコンパスアプリがあるので安心。夜空にスマホを向けるだけで、星座を教えてくれるものや、惑星・人工衛星の情報を伝えてくれる星空をガイドする便利なアプリも観賞の手助けになってくれるでしょう。

確実に星を見つけたいなら、もちろん天体望遠鏡があればベストですが、双眼鏡でも天体観測は可能です。比較的弱い光の星もくっきりと見えて、固定型の天体望遠鏡と違って、歩きながらでも観賞できるので、まるで夜空に浮かんでいるような気分を味わえます。冬空の感動を記録にも残したいならカメラのマニュアル設定を少し工夫しましょう。ISO感度を1600以上、シャッタースピードを10秒以上に調整すれば星空夜空をきれいに撮ることもできます。

◆お気に入りのホットドリンクをお供に

真冬の夜の天体観測は寒さが天敵。防寒具の準備はもちろん、温かいドリンクがあると、心も体も温かく保てます。保温ボトルを用意すれば、ドリンクが冷めることもありません。夜ふかしのお供にはコーヒーが定番ですが、スパイシーなホットアップルサイダーもおすすめ。リンゴジュースにレモン汁とシナモンやクローブなどのスパイスを加え、あたたまったら出来上がりです。ヨーロッパの冬の定番ホットワインも、大人の夜の時間にいいですね。暖かい飲み物と一緒に、今だけの美しい夜空を贅沢の堪能しましょう。