ていねいのレシピ

ナチュラルな魅力 おしゃれに楽しむスワッグ

肩の力を抜いて、ゆったりとおうち時間を楽しむ秋、
落ち着いた雰囲気のスワッグが、気持ちを和ませてくれます。

インテリアショップやライフスタイルショップ、カフェなどで、花束を逆さにしたようなおしゃれな飾りを見かけることが増えました。それがスワッグです。スワッグとは、花や葉を使った壁飾りのことで、ヨーロッパでは古くから、魔除や祝祭日を祝うアイテムとして家の中に飾られてきました。

ガーランドのような形に吊るされた草花や、枠に収められたもの、グリーンを円形に整えたリースもスワッグの一種ですが、日本では主に花束タイプのものがスワッグと呼ばれ、カフェやショップなどでもよく見かけます。

◆スワッグにおすすめの花や植物

スワッグには生花とドライフラワーのどちらも使われます。葉っぱなどのグリーンや実なども加えると、よりナチュラルな雰囲気が出るのでおすすめ。生花はどんな花でも使えますが、長く飾ってドライフラワーになることを見越して、千日紅(センニチコウ)やエリンジウム、ミモザといった水分量が少なくカサカサとした質感のものを選ぶと良いでしょう。

ユーカリやブルーファンタジア、スターチスなどのドライフラワーは他のどんな花と合わせても相性が良く、スワッグにぴったり。冬越しのために切り落としたハーブも、鮮やかなグリーンと爽やかな香りでスワッグを彩ってくれます。

枝に実った木の実や、小麦のような植物の穂、ドライフルーツなどもナチュラルな雰囲気を一層引き立ててくれるアイテム。個性を出すアクセントに使えます。

◆素敵なスワッグを作るには

お気に入りの花とグリーンを揃えたら、スワッグにしてみましょう。まずは花や草、花材の下処理をします。短くなりすぎないように茎を切って、束ねる部分の枝も切り落としましょう。

準備ができたら、全体のシルエットを考えながら、花材を重ねていきます。この時全体を、扇型ではなく楕円形をイメージして配置すると、きれいにまとまります。壁にかけたり、飾り棚に置いたり、飾るシーンをイメージして、きれいに見える花の“顔”を一面に揃えるのもコツ。結束部分がスカスカだと感じたら、短い葉を入れてバランスを取りましょう。

麻紐でしっかりと結束し、好みのリボンやレース、タッセルなどで結べば完成。結束部分に輪にした紐を取り付ければ、壁掛けしやすくなります。

◆スワッグのある空間にうっとり

スワッグを飾ると、お部屋がナチュラルでおしゃれな雰囲気に変わります。窓辺や壁に吊り下げるのはもちろん、背の低い家具の上に置いたり、鏡に吊るしたり、カゴや麻袋にザックリと投げ入れて飾ったりするのも素敵です。

温かみのある小物もスワッグと好相性。革アイテムと合わせたり、アクセサリーや雑貨などお気に入りのモノと組み合わせると、スワッグのナチュラルな雰囲気が一層引き立たちます。

生花を使ったスワッグは、時間と共に落ち着いた色へと変化します。季節の移ろいを感じながら、その移り変わりを見るのも楽しいもの。スワッグは、草花をナチュラルなインテリアとして長く楽しむ素敵な方法でもあるのです。