夏の日差しをたっぷり受けた果実が、たわわに実った秋。
味わい豊かでヘルシーなドライフルーツをじっくり堪能しませんか。
◆ドライフルーツのちから
フルーツは栄養価が高く、アンチエイジングや美肌に効果があると言われています。しかし、水分が多いので体を冷やしてしまうことも。また、傷みやすい生物を、頻繁に摂るのも難しいですよね。
でもドライフルーツなら、水分を飛ばしているので、必要な栄養を効率的に摂ることができる上に、皮まで食べられるフルーツなら、さらに栄養価もリッチに。しかも、ミネラルやポリフェノールなどのフィトケミカル、食物繊維などは、生の果物より多く摂取できる場合もあるのです。また、かみ応えがあるので、少量で満腹感が得られ、お菓子を食べるよりヘルシー。ぎゅっと濃縮されたフルーツ本来の美味しさは感動モノです。保存や持ち歩きしやすく、手軽にいつでもどこでもフルーツが味わえるのも、ドライフルーツの魅力です。
◆ドライフルーツにおすすめの秋果実
秋に旬を迎える柿やイチジク、リンゴなどを、ドライフルーツにしてみましょう。柿はドライフルーツの中でも食物繊維が特に豊富。イチジクはビタミンB1、B2や、カルシウム、鉄も含み、ドライフルーツにすることで独特の旨味も深まります。リンゴは皮ごと食べられるのがメリット。赤い皮で見た目もかわいく、栄養もしっかり摂れます。
◆ていねいな暮らしで楽しむドライフルーツ作り
ドライフルーツはお店で買うこともできますが、おうちで手作りすれば添加物もなく安心です。作り方の基本は天日干し。好きなフルーツをスライスして、ざるやハンギングネットに入れて、2日ほど干します。手間はかかりますが、フルーツが変化していくその過程もていねいに楽しみたいですね。腐るのを防ぐためには表面の余分な水分を拭き取っておくこと。リンゴやバナナなど変色を避けたいフルーツには、レモン汁を塗ると良いでしょう。
もっと手軽に作りたいのならオーブンや電子レンジを使う方法も。天板にオーブンペーパーを敷いてスライスしたフルーツを載せたら、余熱なしの100度のオーブンで1時間ほど加熱しましょう。電子レンジの場合は、キッチンペーパーの上に並べて600Wで2分加熱し、裏返してさらに加熱。好みの硬さになるまで加熱を加えて調整します。
◆ドライフルーツの新しい楽しみ方
ドライフルーツは、そのまま味わうだけでなく、飲み物と合わせたり、少し手を加えたりすると、さらに味わいが広がります。
ラズベリーやブルーベリーなどベリー系のドライフルーツは、赤ワインと好相性。パイナップルやマンゴー、杏などは、白ワインを引き立てます。クリームチーズと混ぜてカナッペにしても。柑橘系のフルーツやイチゴ、リンゴなどは、紅茶に浮かべてフルーツティーにするのもおすすめです。
刻んだドライフルーツをバターに混ぜればフルーツバターに。溶かしたチョコに加えてラップで棒状にして冷やせばチョコサラミの出来上がり。ちょっと気の利いた“おもたせ”にするのもおしゃれですね。
フルーツのかわいらしい見た目と香りを生かして、サシェやボタニカルキャンドルに取り入れてみるのも素敵。ハンドメイドのアイテムがよりナチュラルな雰囲気になります
ドライフルーツの新しい楽しみ方で、ていねいな秋時間を過ごしてみませんか。